王隠堂農園の桜梅干し

社長とは会社を設立したときからずっと一緒で、お互いに弱点を補い合ってきました。高度経済成長で日本の農業は、農薬や化学肥料を多投するようになったけど、近代化を推し進めつつも安心安全な農業をして、産直方式で消費者とつながりたかった。

そうですね。代表は常に次の時代のことを考えながら行動してますし、これからも時代の流れを踏まえながら活動していきます。

うちの梅干しは梅に塩とシソだけの「塩梅な梅干し」。塩は天然塩、シソもこの地域産で、手心を加えていない。化学的な添加物もなし。天日干しで水分が自然と抜けているので常温で保存できる。

うちの梅干しは、素朴なものなので、日本の米でぜひ味わってほしいです。米と梅干しは日本の食文化の象徴ですから。魚や肉を炊く（煮る）ときにうちの梅干しを使ってもらうと美味しくなるし、調味料として使ってもらえれば。例えば、パスタとか茶漬けとか。

この地域は２０４５年に人口が70%減ると言われているけど、農業は地域の暮らしの中にあるから、農業を続けていくために農家はもちろん、農家以外の方々の力も結集して豊かな地域をつくっていかなければいけない。この地域の人や環境などの価値を結集して、皆が一緒に住める社会にしていきたいものです。