やわコリ食感紀州アワビ 3個入

小松さん、毎日誰よりも早く出勤してアワビの様子を見て下さり、ありがとうございます。

38年前にヒラメの養殖場として創業し、15年前にアワビの養殖が始まって、毎日いきものと心を通わせてきたんや。

小松さんは365日、真摯に向き合うことで物言わぬアワビの気持ちがわかるようになるって仰いますね。

そや。貝はストレスに弱くてなぁ。毎朝死んだ貝を拾うのが日課やけど、水温が上がる夏場はようさん死ぬから精神的にもキツいんや。全体の３割は死んでしまうし、あんな死なれたら気持ちが滅入るわ。最近は海水の菌も増えて病気予防も徹底せんならんし、44個の水槽の状況も刻々と変化する。台風もたまにとんでもないのが来よるし、そんな時に限って機械も壊れるしなぁ。

うわぁ、気が休まる時がないですね。

これを全部尾藤君に引き継いで、僕は引退してゆっくり遊ばしてもらおかな。

ま、まだ入社半年ですが、小松さんの仕事をしっかり引き継いでゆきます。

助かるなぁ。僕はいつかここを、美しい栖原海岸を眺めながら海の幸を味わえる観光スポットにしたいと思てるねん。そのためにも尾藤君には海の環境を守り、ゴミを拾い、地元との繋がりもつくってもらって……。

プレッシャーがすごい（笑）。

できるできる！期待してるで、尾藤君！