長崎ポンスセット

出島で貿易していた時代から、長崎の醤油はヨーロッパに渡ってたんですよね。波佐見焼の瓶に入れて輸出してたんですって。

昔はどんな味だったんでしょうね。当時はヨーロッパでどう受け入れられていたのかなぁ。長崎は特に戦争もありましたが、それでも醤油作りは続いていたんですね。

原料が手に入りにくかったりと、苦しい時代もあったと思います。生き残るために醤油屋同士の連携が必要だったからこそ、うちの会社が生まれて、協力して醤油作りができてるんです。そうやって技術を守ってきたのでしょうね。

ここは日本の西の端っこ。価値を出そうと30年以上も前から無添加にこだわるようになった社長の先見の明はすごいと思いますよ。商品開発する方は大変ですがね！

そのおかげか、健康食品のイメージでうちの商品を選んでらっしゃる方もいるんですよ。「良い商品を作ってますね」と声をいただきます。小さく「ちょっと高いけどね」と。

ははは、それでも選んでいただけるのは嬉しいですね。私も「よく添加物なしでこんなに美味しいものを作ってるね」と言われた時には、報われたような気持ちでした。添加物を使うと、できることは増えるしコストも抑えられますが、値段ではない価値を出せているのかな。これからもしっかり作っていきます。