「これ、喜ぶだろう?」が若手に響かないわけ。ベテラン社員が気づいた、福利厚生の静かなギャップ
2026/06/19

※ このコラムは、法人向けギフトサービス「BeeNii(ビーニー)」を運営する地元カンパニーのコラムです。40代メンバー・Tさんの実体験をもとに、代表の児玉による監修の元、若手社員との価値観のギャップと解決策についてお届けします。 ライター:山崎 / 体験談:Tさん / 監修:児玉
「自分たちが若い頃は、これで十分喜ばれたのに」 職場の若手と接しながら、そんな戸惑いを隠せないマネージャーや人事担当者は多いのではないでしょうか。 今回は、長年にわたって組織の人間関係を見つめてきた40代の社員・Tさんの実体験から、今の若手社員が抱く「お祝い」や「福利厚生」への本音を探ります。良かれと思ってやったことが、なぜ空回りしてしまうのか。その背景にある、価値観のズレを紐解いてみましょう。
良かれと思った「サプライズ」、実は冷や汗をかかれている?
全社員の前での大々的な表彰や、オフィスでの突然の誕生日サプライズ。かつては、組織の一体感を高める最高のイベントでした。 しかし、Tさんは最近、若手のリアクションに変化を感じています。 「もちろん喜んでくれる子もいます。でも、中には照れているというより、明らかに困った顔をしている子もいて。善意で企画しているはずなのに、かえって気まずい空気が流れてしまうんです」。 Z世代と呼ばれる今の若手たちに本音を尋ねると、意外な答えが返ってきます。 「みんながいる前で急に注目されると、どんな表情をしていいか分からなくなる」 「リアクションを盛らなきゃいけないプレッシャーがしんどい」 この感覚は、決して彼らの「内気な性格」だけが理由ではありません。SHIBUYA109エンタテイメントの調査によると、実に「61.3%のZ世代が人前で褒められたくない」と回答しています。
参考:株式会社SHIBUYA109エンタテイメント「Z世代の仕事に関する意識調査」
https://www.shibuya109.co.jp/shibuya109lab/reports/230222/
目立つことを嫌い、自分のプライベートな領域を守りたい彼らにとって、善意のサプライズは、時に「気の重い業務」に変わってしまいます。
「会社のために」という空気感への、静かな拒絶
仕事への向き合い方にも、大きなギャップがあります。 「僕らの頃は、仕事に全力でコミットするのが当然でした。でも今の子たちは、仕事はあくまで人生の一部。趣味や家族との時間を優先しても、後ろめたさを感じない。その感覚は、正直なかなか理解できなかった」 実際に、人事・総務向けの調査を見ても、Z世代の価値観の特徴として「ワーク・ライフ・バランス重視」「プライベート重視」が常に最上位に挙がっています。さらに、学生時代をコロナ禍で過ごした層ほどオンライン慣れしていることもあり、総務担当者からは「リアルな社内イベントへの参加率が低い傾向にある」というリアルな声もデータとして報告されています。
しかし、若手側の視点に立つと、彼らは決して「やる気がない」わけではありません。『考察する若者たち』(著者:三宅香帆氏)の中で、三宅氏は現代の若者の転職動機が「不満型」から「不安型」へと変化していると指摘しています。仕事への不満ではなく、キャリアへの不安が行動の原動力になっているのです。仕事に求めるものが「やりがい」から「成長」や「安定」にシフトしている彼らは、会社への帰属意識を高めることよりも、自分自身の成長を着実に積み上げることに関心が向いています。 彼らは会社を嫌いなわけでも、やる気がないわけでもない。ただ、「会社に尽くせば報われる」という前提を、最初から持たずに社会に出てきた世代なのです。 そんな「会社がすべてではない」世代に、社章入りの記念品や会社側が選んだ無難なギフトを贈っても、どこか「もらっておきます」と受け流されてしまう。カタログギフトでさえ、膨大な選択肢の中から選ぶことを「会社の都合に付き合わされている」と感じさせてしまうことさえあります。 贈る側の「良かれ」が、受け取る側の「微妙」になってしまう。そのすれ違いが、お祝い文化そのものを形骸化させていきます。
40代の会社員Tさんが、思わず心を動かされた「たった一言」
では、彼らとどう向き合えばいいのか。そのヒントは、Tさん自身が体験したある出来事にありました。 BeeNiiを運営する私たち地元カンパニーでは、メンバーの誕生日が近くなると「地元のギフト」を渡しています。 Tさんに届いた地元のギフトに、社長からのメッセージカードが添えられていました。そこには、ふとした会話で話していた「趣味の焚き火」への一言が添えられていました。 「正直、カタログギフトの中身は数日で忘れる。でも、自分の話をちゃんと覚えていてくれたという事実は、何年経っても覚えている。40代の僕がそれだけ嬉しいんだから、個を大切にする今の若手なら、なおさらじゃないかと思いました」 彼らが求めているのは、派手な演出や高価なモノではありません。「一人の人間として、自分の存在をちゃんと見てくれている」という、確かな実感なのです。
押し付けではない、ちょうどいい距離感でお祝いを
若手の価値観がつかめないからといって、お祝いをやめてしまうと、組織の温度は徐々に下がり、カラカラになっていきます。 実際の調査によると、Z世代が企業選びや企業の安定性を測る上で、最も重視しているのは「福利厚生の充実度」(約60%)というデータもあります。つまり彼らは、会社の制度やお祝いそのものを拒絶しているわけではありません。彼らは会社からのお祝いを嫌っているのではなく、その「伝え方」や「一律の押し付け」に違和感を抱いているだけなのです。
何をすれば喜ばれるのかわからない。そんな担当者のリアルな葛藤に、BeeNiiは寄り添います。 BeeNiiは、大勢の前で祝うのではなく、自宅に届くギフトと個別のメッセージでお祝いを届けます。これなら、目立つのが苦手なメンバーも、余計なプレッシャーを感じずに素直に喜びを受け取れます。 さらに、毎月のリスト管理や発送業務といった事務的な作業はすべてシステムが担うため、担当者は「彼は確か焚き火が好きだったな」「あの子は最近、新プロジェクトで踏ん張っていたな」と、純粋に相手を想い、言葉を紡ぐ時間だけに集中できるようになります。 本当に必要なのは、モノの手配ではなく、ほんの少しの湿度。物欲がないと言われる世代だからこそ、一人の人間として向き合ってくれる「湿度」のあるコミュニケーションが、彼らの心に静かに、深く届くはずです。
▼ BeeNiiについて詳しく知りたい方はこちら
https://gift.jimo.co.jp/beenii
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