「もったいないから使う」福利厚生は、もうやめませんか。——組織の"湿度"とギフトの真実
2026/06/26

※ このコラムは、法人向けギフトサービス「BeeNii(ビーニー)」を運営する地元カンパニーのコラムです。弊社メンバー・Oさんの実体験をもとに、代表の児玉による監修のもと、福利厚生が"形だけ"になってしまう理由と、その解決策についてお届けします。 ライター:山崎 / 体験談:Oさん / 監修:児玉
福利厚生費を投じているのに、従業員の心に響かない。それどころか、制度が「使われない荷物」のようになっている。そんな悩みを抱える人事担当者や経営者は少なくありません。 なぜ、良かれと思って導入した制度が形骸化してしまうのか。当社メンバーのOさんへのインタビューから見えてきたのは、従業員側が抱く「冷めた視点」と、今の福利厚生に決定的に欠けている「湿度」の正体でした。
「嬉しい」ではなく「もったいない」で動く寂しさ
今の福利厚生の主流の一つに、ポイントを自由に使える「カフェテリアプラン」があります。しかし、実際に利用する従業員の本音をOさんはこう分析します。 「あれは『嬉しいから使う』んじゃないんですよ。『権利が消えるのがもったいないから使う』んです。使う側もどこか冷めていて、記憶にも残らない。会社側も、人数が増えると一人ひとりに向き合うのが大変だから、とりあえず導入して『あとは自由に使ってください』と手を離してしまう。そこにあったかみがあるかというと、疑問ですよね」 実は企業側も、今の福利厚生が「型通り」になっていることに無自覚ではありません。帝国データバンクが2025年9月に実施した「福利厚生に関する企業の実態調査」では、約5割の企業が今後福利厚生の内容や金額を充実させる予定だと回答しています。ただ、その動機として企業側が挙げているのは「求職者が福利厚生を重視する」「同業他社に見劣りしないように」といった採用・対外的な事情が中心で、既存社員一人ひとりの心に向けた施策という発想とはやや距離があるようです。制度を「増やす」ことと、社員の心が「動く」ことは、必ずしも同じ方向を向いていないのかもしれません。
「私のためじゃない」が透けて見える瞬間
また、Oさんは「一律のお祝い」が持つ限界についても触れました。 「バレンタインのチョコを全員に配るようなものも、受け取る側は『あぁ、これみんなに配ってるんだろうな』とどこかで冷めた視点を持ってしまう。福利厚生は離職防止のためにやっているとみんな知っているから、『私のため』というより『労働力を失わないための経営的な施策だろうな』と憶測しちゃうんです」 「一律」の施策は効率的な分、「あなたという個人」を見てくれている実感を薄くしてしまう。結果として、会社からのメッセージは温度を失った状態で届くことになる。 この見方を裏づけるデータがあります。リクルートマネジメントソリューションズが2024年に実施した「働く人の本音調査2024」によると、会社から自分の成長を支援されていると感じる「被支援感」が高い社員ほど、会社へのエンゲージメントも高い傾向にあると報告されています。しかも、被支援感やエンゲージメントとの関連が特に強いのは、全員に一律で配られる施策ではなく、「個人選択型研修」のように本人が自分で選べる施策でした。一律で配るものより、「あなた自身に向けられている」と感じられる仕組みのほうが、信頼や貢献意欲につながりやすいということです。
「大変そうなこと」をあえてやる、という温度
では、どうすれば従業員の心に「温度」が届くのか。Oさんが自身の体験として語ったのは、かつてバイトをしていた時のエピソードでした。 「バイトの僕の誕生日にも、商品セットとメッセージカードが届いたんです。大きな会社なのに、たかが一バイトの記念日まで把握して祝ってくれる。その『手間』を感じた時、『ここはいい社風なんだな』と素直に思えた。従業員から見て『大変そうなこと』を会社がやってくれる。そのギャップが温度を産むんだと思います。逆に、簡単にできそうなことを簡単にやっても、心は動きません」 BeeNiiが記念日のギフトを「自宅」に届けることにこだわっているのも、まさにこのためです。 「BeeNiiが届けているのは、ギフトそのものじゃないんです。記念日に、自分のプライベートな空間である自宅に、会社からお祝いが届く。その体験こそが一番重要なんです。『自分の誕生日を覚えていてくれた』『わざわざ家に届くように手配してくれた』。その実感が、従業員にとっては『大切にされている』という気持ちに変わるんです」
仕組みで「手間」を省き、心で「湿度」を足す
BeeNiiを導入することは、単なる業務効率化ではありません。「誰がいつ誕生日か」を管理し、発送する。この事務的な部分はBeeNiiというシステムに任せ、空いた時間で「どんなメッセージを贈るか」という対話に集中する、という発想です。 厚生労働省「令和元年版 労働経済の分析」が公開している分析データでは、自己効力感(仕事への自信)が高い社員ほど、上司からのフィードバックを「効果的だった」と感じる理由として、具体的に褒められたことや、行動した直後にフィードバックを受けたことを挙げる割合が高いことが示されています。贈る作業そのものを仕組みに任せ、生まれた余力を「言葉」として届けることは、このデータが示す方向性とも重なります。
最後に
成果を出している間だけ存在を認められる関係ではなく、成果とは関係なく「あなたがいてくれること」自体を会社として祝いたい関係。 今の福利厚生に「湿度」が足りないと感じているなら。従業員に「労働力」ではなく「一人の人間」として向き合いたいと願うなら。BeeNiiという仕組みを使って、あえて「手間のかかるお祝い」を始めてみませんか。
▼ BeeNiiについて詳しく知りたい方はこちら
https://gift.jimo.co.jp/beenii
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