「結局、使わずに終わりました」社員に聞いたカフェテリアプランの本音
2026/07/02

このブログは、法人向けギフトスケジューリングサービス「BeeNii(ビーニー)」を運営する地元カンパニーのコラムです。社内メンバー(Tさん・Yさん)の実体験をもとに、代表の児玉による監修のもと、福利厚生の運用課題と解決策についてお届けします。 監修:児玉 ライター:山崎 体験談:Tさん・Yさん
「気づいたら失効してた」、よくある話です
カフェテリアプランを導入している企業の人事・総務担当者なら、一度は聞いたことがあるはずです。 「ポイントがあったのに、結局使わずに失効してしまった」 「失効するなら最初から現金で配ってほしい」 福利厚生として支給したはずのポイントが、いつのまにか不満の種に変わってしまう。カフェテリアプランには、こういう厄介な構造があります。 数字にもそれは出ています。労務研究所の調査によると、カフェテリアプランのポイント消化率は年度によって61〜84%台まで大きくばらつきがあります。つまり、少ない年には付与ポイントの4割近くが使われないまま年度を終えているということです。 しかも多くの企業では、使い切れなかったポイントは年度をまたいで持ち越せません。この「単年度精算」方式を採用している企業は、2020年度時点の調査で全体の61.1%にのぼります。ポイントは、使わなければ消える設計になっているケースがほとんどなのです。 今回は、実際にカフェテリアプランを使っていた社員に話を聞き、この「失効による不満」がどこから生まれるのかを探ってみました。
「めんどくさい」が積み重なって、結局使わなくなる
約1000人規模の企業でカフェテリアプランを利用していたTさんに話を聞きました。 Tさんの会社では、メニューによって事前登録やコンビニでの先払いが必要なものがありました。映画のチケットを買うにも、対応している映画館を探し、事前の手続きを済ませてからでないと使えない。「使える」と分かっても、実際に使うまでの手間がそのままハードルになっていたそうです。 これはTさんだけの話ではありません。同じくヒアリングに参加したYさんも、別の会社でカフェテリアプランを使っていましたが、たどった道はよく似ています。最初は興味があって福利厚生のポータルサイトを覗いていたものの、だんだん見なくなり、最終的には、誰からも案内や声かけがないまま、ほとんど使われない状態に落ち着いていました。 ポイントを使うために、わざわざ手続きをする。地方在住の場合はそもそも対応している店舗や施設自体が少なく、「使いたいときに使える場所がない」という状況になりがちです。東京であれば対応店舗も多いですが、それでも「このお店で使えるから行く」という本末転倒な動き方になってしまうこともあると言います。 さらに手続きの面倒さも追い打ちをかけます。利用後に領収書を提出して申請するタイプのメニューには、特に強い拒否感が語られました。「使った後に領収書を出す時点で、もう一つの仕事になってしまう」。福利厚生は本来、従業員の負担を減らすためのものだったはずなのに、まったく逆を向いてしまっているのです。
制度への「フォローのなさ」も不満を後押しする
Tさんの会社では、カフェテリアプラン導入後、利用状況についてのフォローアップがほとんどありませんでした。「どうでしたか」と聞かれることもなく、登録したらそれで終わり。導入した側からすれば「制度は用意した」という事実が残りますが、利用する側にとっては「あとは自分次第」というメッセージにしか聞こえません。 結果、付与されたポイントの存在自体が忘れられ、気づいたときには使える期間が終わっていた——という経験をした従業員は少なくないはずです。この一連の流れが、「損をした」という感覚を強く残してしまいます。 福利厚生代行サービスを通じたカフェテリアプランの年間配分額は、複数の調査を見ても従業員一人あたり年間でおおよそ5〜6万円前後が目安です。決して小さな額ではありません。さきほどの消化率84.2%をこの金額に当てはめると、一人あたり1万円近いポイントが、使われずに消えている可能性があります。せっかくの予算が、利用までの手続きの煩雑さひとつで宝の持ち腐れになってしまうのです。
「手渡し」「サプライズ」は、まったく違う温度を持っている
一方で、TさんとYさんの話には明るい対比もありました。 Tさんが印象に残っているのは、会社の制度ではなく、職場のメンバーが個人的に企画してくれた誕生日サプライズです。会社の規則でもなんでもない、メンバーが好きでやってくれたお祝い。「よっぽど嬉しかった」と振り返ります。 Yさんも、誕生日に直接ギフトを手渡しされた体験についてこう語ります。「一斉にばらまかれるのと、あなたにですよと渡されるのとでは、気持ちがまったく違う」。メッセージカードが添えられているだけで、特別感はぐっと増す。自分で申請して、自分で使う——カフェテリアプランとは対照的な感覚です。 従業員が本当に求めているのは、選択肢の多さだけではないのかもしれません。「会社から自分に向けて何かが届く」という体験そのものです。手続きを踏んでようやく得られる割引より、何もしなくても届く気持ちのほうが、ずっと記憶に残ります。
「届く福利厚生」という選択肢
カフェテリアプランは、従業員のライフスタイルに合わせて自由に選べる柔軟性が魅力の制度です。ですが今回のヒアリングで見えてきたのは、その柔軟性の裏側にある「使うための手間」が、結果的に従業員の不満を生み出しているという構造でした。 利用率を高めるための仕組みづくりに時間と工数をかけるより、最初から「申請不要で、自動的に届く」仕組みに置き換えるという選択肢もあります。 BeeNiiは、従業員の誕生日や入社記念日を登録しておくだけで、ギフトを自動でそれぞれのご家庭にお届けする法人向けギフトスケジューリングサービスです。従業員が自分でポイントを探し、申請し、領収書を提出する手間は発生しません。会社側は「今やっている運用」をそのまま置き換えるだけで、対象者管理やスケジュール管理の負荷を減らせます。 もちろん、ギフトに添えるメッセージのような「想いを込める部分」は人の手で行うべきものです。BeeNiiが代行するのは、あくまで記念日の登録管理やギフトの配送といった事務的な業務であり、気持ちの部分を自動化するわけではありません。事務作業の負担を減らしながら、贈る側の気持ちはそのまま残す。それが、ポイント失効という構造に頭を悩ませなくていい、もう一つの選択肢です。
▼ BeeNiiについて詳しく知りたい方はこちら
https://gift.jimo.co.jp/beenii
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引用:
株式会社労務研究所「旬刊福利厚生」2025年7月下旬号(No.2420)2024年度版 民間企業・団体58事例 カフェテリアプランの配分額,メニューと利用実績(書誌情報:https://cir.nii.ac.jp/crid/1520305101997057920)
株式会社労務研究所「旬刊福利厚生」No.2396(2024年7月下旬号)所収データ、株式会社リロクラブ「カフェテリアプランとは?メリット・デメリット・導入方法と代行サービス比較」記事内で紹介(出典:https://www.reloclub.jp/relotimes/article/10104)
株式会社労務研究所「旬刊福利厚生」No.2324(2021年7月下旬号、2020年度データ)所収、株式会社リロクラブ「カフェテリアPLUS」サービスページFAQ内で紹介(出典:https://www.reloclub.jp/fukuri/cafe)
株式会社イーウェル「ウェルナレ」掲載「カフェテリアプランのコストはいくら?」記事内、労務研究所・日本経済団体連合会の各調査データの紹介(出典:https://www.wel-knowledge.com/article/welfare/a663)