鏡山 さけ武蔵大吟醸酒

川越で唯一の酒蔵だった前身の会社が店を畳んで、一時は日本酒「鏡山」もなくなったけど、市民の声もあって新たな会社が立ち上がって、「鏡山」が復活してもう10年目か！川越は蔵の街として知られる埼玉一の観光都市だし、地酒はその街の象徴のひとつだから復活できて良かったです。

そうですね。その土地の土、水、光、人、風土の特徴を表現するのが杜氏である私の仕事です。日本酒は身近なおもてなし道具の一つですしね。

「未来のお酒を造ろう！」ってゼロから始めたのが２００７年ですね。

どんな日本酒を造ろうかを考えたときに、ここ埼玉県のお米「さけ武蔵」を使いたいと思ったんですよ。新しい酒を造りだすのが杜氏としての喜びです。

でも製法は伝統製法の槽搾りですよね。「さけ武蔵」はいいお米だけど、機械化や大量生産には、向かないから。

手仕事だからこそ、このお米を使って日本酒が造れるんです。

日本酒イコール和食ってイメージがあると思うけど、和食に限らずいろんな料理と一緒に飲んで欲しいですね。うちの日本酒は、香りも味もしっかりとした自己主張が美しいお酒だから。

いいこと言いますね（笑）。あえて甘口や辛口の表記をしていないので、お客さんの自由な感性で飲んで欲しいです。川越を凝縮した自慢の1本なので。