いちじく畑の手作りセット

いちじく畑はお義父さんが70歳過ぎてから始められたのよね。多伎町のいちじくブランドもその時立ち上げて。

うん。当時僕は外で働いてて、年に何回か草刈りを手伝うくらいだったから、畑を継ぐってことになってすぐの頃は何も分からなくてさ。アグリスクールいちじく部会の一期生として勉強して、いちじくと一緒に成長したようなもんで（笑）。

いちじくは虫がつきやすいし、水の加減が難しいし、株枯れとか病気もあるから、すごく気を遣うよね。

そうなんだよ。昔から多伎町の農家はだいたいいちじくの木を一本は自家用に持ってたもんだけどさ。生産用の作物になってから改良も進んで病気や虫に強い品種が出来たんだけど、それじゃあ昔からの地元のいちじくがなくなっていっちゃうし。

昔から地元にある木が一番自然で地元に合ってるってことだもんね。

だからうちでは改良品を使わず親父の時代の木に挿し芽をして大事に育ててるんだ。

農薬や品種改良に頼らず手間暇かけてるよね。いろんな人に楽しんでもらえるように加工にもこだわってるよ。

正江さんはほんと研究熱心だよね。年配の方向けに干しいちじくを柔らかくしようってアイデアなんか、すごく評判良かったよ。

これからもみんなに安心して美味しく食べてもらえるような商品をつくっていきたいね。