信州イゲタ味噌発酵食品ギフト

７年も付き合っていたのに、お味噌を造っていることは結婚するまで知らなかったのよね。酒屋さんなのは知ってたけど。

プロポーズの言葉も「酒飲み放題だけど嫁に来ないか」だからなあ。

お酒大好きだから、「行く行く」ってね（笑）。お味噌造りを目の当たりにしたときは驚いちゃった。こんな時代に家族だけで造っていて。でも、とっても大切なことなんだろうなって。百年続いているものを、守り受け継いでいくことが私の仕事なのねってそのとき感じたの。

俺はこの味が好きでね、子どもの頃から変わらない味なんだよ。だからこそ、ずっと続けていかなきゃなって思ってる。

私が開発した糀あまざけもさ、おばあちゃんの昔ながらの甘酒がおいしくて、商品化しようと思ったのよね。

味噌の大豆を上田産に切り替えたのも俺らの代からだよな。生まれ育った場所の水や空気や農産物が、一番自分の体に合う気がするんだ。今は「ここで作ってる大豆ですよ」って言えるのが嬉しくてね。

先代のやり方を大事にしながらも、二人で考えて進化してきたね。

続けていくことって本当に難しいよな。昔はうちの存在すら知らない人が多かったけど、有紀が作った糀商品や地域とのつながりが、店の知名度を上げたんだ。そのへんはものすごく感謝してるよ。