渡辺果樹園のル・レクチェ

梨の剪定は男性が、枝を曲げるのは女性がやるけど、切り方を知らないと曲げられないのよね。

須賀川に来るまでは佳子は全く農業を知らなかったよな？

うん、だから嬉しくて畑で寝転んじゃった（笑）。どの作業も新鮮で嫌じゃなかったわ。重労働もあるけど、自分でひとつの梨を育てるとすごく達成感があるの。

もしかしたら梨を子どもより大切に育てているかもね（笑）。

霜が降りたり、朝晩の寒暖差がある時は、危機管理が必要だしね。

でも、農家に対するイメージは悪いよね？

特に20年位前はね。でも最近の農業女子はパワフルで、私も便乗してる。最近は、自分でパッケージや売り方を考えているから、農業が楽しくなったよ。子どもも小さい頃からル・レクチェはすごく美味しいって言ってた。今年は手伝ってくれたし。

ただ、家とは違うから、厳しくやるよって言ってるけどな。信念を持って梨をつくっているから、美味しく出来るのが自信になる。うちは農薬を半減して栽培しているし。食べるなら美味しいものを食べたいし、お客さんの声は参考になるよね。

ル・レクチェは追熟のタイミングで出荷するけど、熟し具合には好みがあるのよね。出荷の時にコンテナから入れわけして、お客様に長く楽しんでもらうために手間を惜しまないことが大切ね。