西会津銘菓セット

お菓子屋では野沢で一番古く、店をはじめたのは明治も前だない。

江戸時代だよな？

戦争があったから、何年かはやるよねがったげんじょ、父親が38歳で死んで女ひとりで母親が職人を使ったりなんかしてやってきたんだ。

落雁やくずゆの型を見っと、だいぶ古いものがあんべした。

戦中から戦後にかけては、材料が不足して仕事は出来ねがったなぁ。

くずゆ作りを再開したのは、ここ30年位かな。

一番苦労したのは母親だ。んじゃがらそれを受け継いで、なにくそ、負けてられっかって。頑張って。頑張って。頑張ってきた。

自分も、ひとりで苦労してるお母さんの姿を見てきたから、後を継がねどわりなって、子供の頃から漠然と思ってだ。

やんなんねえなって、自然に思っていくんだと思うな。そのうちの環境に慣れて。頑張っていくしかねーんだわ（笑）。

先人の意思を受け継いで、少しでもお客さんに悦んでもらえるものを作りっち。

ありがたいことに、うちでは大山祇神社の紋菓も、山の神様がはじまってからずっとやらせてもらってる。原料と手間を惜しまずに、細く。長く。やってぐべ。

歳なんだから、無理しらんなよ。