やき蛤あさり串詰め合せ

うちは”醤油屋がはじめた佃煮屋”。大正から昭和にかけて水運から陸運に変わったときに佃煮もつくるようになったんだ。

今はレトルト技術を駆使した食品もつくっているけど、220年の伝統があるレシピを変えてはいけないと思っているよ。同時に、時代の変化に合わせた新商品も開発しなくてはいけない。そこが難しいね。

醤油から始まった会社だから、どんな商品でも味のベースには自社の醤油を使う。そこがこだわりだね。

外出した時に「これは面白い！」と思ったものを試行錯誤してつくってみるんだけど、売れると思ったものが売れなかったり、意外なものがヒットしたり。

年間10個くらい新商品を考えて、5個つくって、ヒットはたったの1個。常にお客様視点で選ばれるものを生み出せるつくり手でありつづけたいね。

そんなふうに真心こめてつくったものを、お客様に喜んでもらえたときは本当に嬉しい！

商品は自分の子どもと同じ。褒められたら嬉しいよね。

今年生まれた息子が、社長や僕の背中を見て、後をつぎたい、この味を守りたいと言ってくれたら嬉しいなぁ。

私で10代目、220年の歴史を私たちの代で止めたくない。先代の思いを受け継いで、これからもずっと文化を守っていきたいね。