日本酒ケーキ白肌凜子

とある建設計画を阻止してこの地に白亜の店を構えた朋ちゃん。その手腕は実に男前だよ。

この城下町のロケーションをどうしても守りたくて、地元を応援するお店を企画したの。「白肌凛子」の開発ではご苦労おかけしました。

”純白の日本酒ケーキ”なんて、ハードな要望だったねぇ。

誰も作らない物を作りたかったの。試行錯誤の末に完成したこのケーキ、この道一筋の職人である社長さんなら、形にしてくれると思って。

このレシピは難しすぎて誰も作りきらん。俺がおらんようなったらもう終わりよ。日本酒にたっぷり漬け混むから、俺は試作中、毎回酔っ払ってたね。

レンジで軽く温めたりお塩をふると更に美味しいよね。リピートして下さるお客様も増えて、徐々にマーケットを開拓出来てきた感じ。「こんなケーキ誰が食べるの？」なんて言ったバイヤーさんをギャフンと言わせたいな。

万人受けを狙ってたらつまらない。俺は最高の素材で自分だけの味を目指したいのよ。食の安全が叫ばれる今だからこそ本物を味わってほしいね。

社長さんは音楽や絵を楽しむ延長でケーキを作ってるみたい。

仕事は遊びさ。遊びの中で楽しく仕事していかないとね。

困難を楽しめるようになったのは社長さんのおかげです。

ふふふ。どこまでも弾けて飛んでってよ。