能登の魚醤いしりが香る「丸干しいか」

千晶も一緒にやるようになって13年か。

そうだね。昔ながらの製法でずっとやってるものを今でも買い求めてくれる人がいるって、ありがたいことよね。

うんうん。

これまでやってきて、印象に残るようなことは特になかったけど、それが逆にすごい（笑）。創業当初からほぼ業態を変えずに続いているってすごいよ。

そうはいっても紆余曲折あったよ（笑）！長年やる中で売れるものの割合が変化したり・・けどまあ、危ない時期はなかったって言えるか。

主婦の方々が、地域の働き手として頑張ってくれたお陰ね。田舎のお母さんは働き者！

塩分濃度をギリギリまで下げてつくる今のやり方は、手間も時間もかかるけど、そこが美味しさの秘訣でありこだわりだな。

ワタを出汁にしてイカ丸ごとパエリアにしたら美味しかったって声も聞いたよ。内臓は独特の苦味がいいのよね。

本当に好きな人は、内臓だけくれって人もおるよ。

それは好きすぎやね（笑）。それにしても、昔と比べると漁れるイカの量はとても少くなってしまったよね。イカ、大切に食べて欲しい！

そうだなあ。原料が高騰したり、つくり手不足もあったりするけど、買ってくれる人がいるから頑張ってつくらんとダメやなと思うよ。

私たちは今できることを一生懸命やるのみだね。