こころぜ

今年も収穫祭のシーズンになりましたね。毎年、園生がホストになってお客さんを迎える姿が印象に残ってます。いつだったか、ワインを飲みすぎてしまった若い女の子の元に園生がかけより、背中をさすってあげて。「昼間からこんなに酒飲んだらだめだよ！」っていきなり説教をはじめて（笑）。

うんうん、あったね。

障がいのある、なし関係なく、祭にいる人が関わり合う姿を見て、これってここにしかできない形だなって思って。うちの大きなテーマは、こころみ学園の園生の働く場をつくること。福祉の分野でものづくりをしているからこそ、同情で買ってもらうことはあっちゃいけない。だからこそ、園生の個性を大切にした本気のものづくりをしたい。

うん。自分は、ワイン造りもその延長線上にあると思っている。ぶどうも個性を発揮して、それぞれがなりたいワインになればいいな。

柴田さん、その表現よく使いますね（笑）。

そうかも！ぶどうは、品種も産地も、その年の出来栄えさえ違うから、ワインだって同じものにならない。だから「この味だ」ってひとつのスタイルに当てはめないで、できあがったものをその年のワインの個性として大事にしたい。

なにより、シンプルにおいしいと感じてもらえたら嬉しいし、同調して飲んでもらえるワイン造りを心がけたいです。