北信濃のシャインマスカット

岡木さんは元々金融会社に勤めながら実家の手伝いをしていたんですよね。

そうだね。金融をやって色々な事業者と話しているうちに、ものを売る楽しさが分かってきて。実家のものを売るのをしてみたいと思って休日を使いながら少しずつ手伝いを始めたんだ。しばらくやっているうちに休日だけでは足りなくなってきて、本格的に継ぐことを考えた。

新しいことを始めるときにお父さんとぶつかることはなかったですか？

よく周りではそういう話を聞くけど、うちは全くなかったね。2代目も3代目も新しいことが好きで挑戦してきた結果今の形があるから、自分の代で新しいことに取り組むのは当たり前のことだった。親父に「好きなことやってみろ、失敗してもいい」と背中を押してもらえたのが大きかったな。

それは心強いですね。具体的にどんな新しいことにチャレンジしてきたんですか？

まず始めたのはブランディングやネット販売で、それは数年やってきたおかげで軌道に乗ってきた。次は海外への輸出にチャレンジしたいと思っている。須坂のぶどうをまだ食べたことない人に届けることがやりがいになっている。台風19号の被害はショックだったけど、農家が手を取り合って未来に向けた取り組みをしていきたいな。