標高900mで実った完熟りんご

神奈川でソムリエをやってたとき、シェフたちにうちのりんごを配るとすごく評判が良くて「是非これを使いたい」っていうオファーが何度もあったよね。

そう言われるたびに、嬉しかったなぁ。ハルが戻って来るのも嬉しかったけど、大変な仕事だから困ったなとも思ったよ。

佐久穂町の良さを活かした親父の農業を引き継げたらいいなと思ってさ。まぁ、子どもの頃は畑の手伝いをするのがイヤだったけど（笑）。

一緒にやり始めて14年。まだまだ伝えきれていないことがいっぱいあるわな。

技術的には親父にかなわないけど、私もすっかり地域になじんで、農家のおじさんになったよ（笑）。

ははは。りんごが実るのは1年に1回だけずら。俺だって、たった60回だけで「これだ！」ってもんはそうそうできないさ。お天気には勝てないし。

そうだなぁ。お天気も人も、この地域だからこそだと思ってるよ。うちの商品を通じて、佐久穂町の環境や人の魅力をまるごと感じてもらえたら嬉しいなぁ。ソムリエの経験を活かしてプロデュースしたシードルやクラフトビールも、運命の出会いがあったからこそだよ。

そうだな。まあ、俺の飲み物は焼酎だけだからそっちはお任せだ（笑）。

栽培に関してはまだまだ頼りにしてるから、体を壊さないように頼みますよ。