「粒楽」冷凍しらぬい

おいしいみかんをお客さんにきっちり届けようと、１９９９年に父が設立した会社を僕が継いだのは２０１９年。みかん農家としては既に9代目か。

うちもずっと宇和島でみかん農家しよって。僕は農業研修に行ってたアメリカから帰国して継ぎました。

まもるちゃんとは大人になってからの付き合いやけど観光みかん園設立とかも一緒にやったね。

今は柑橘の生産農家として、収穫がはじまると気が抜けない毎日です。

最盛期には僕も収穫や選果の現場にでてるけど、こんなおいしいみかんを冬だけしか食べてもらえないなんて残念って思って加工品を考えた。

その最初が冷凍みかんですね。

手軽に食べられるように加工されてて、しかもすごくおいしいみかんが夏にもあったら喜ばれるだろうと思って。商品化には苦労もしたけど、農家がこだわってつくったみかんの味をたくさんの人に楽しんでもらえることがやりがいかな。

僕らの仕事でなによりうれしいのは「おいしい」って言ってもらえて、また買ってもらえること。お客さんの笑顔のために仕事がんばろうって思える。今、少しずつ増えてきている後継者と一緒に、みかんづくりを未来につないでいきたいですね。

人口が減っていろいろ大変だけど、おいしいみかんをつくれることって実はすごい財産。若い世代に受け継いでいって欲しいよ。