【決定版】結婚式の引き出物の相場や選び方を紹介!のし・基本マナーも解説
「結婚式の引き出物って、マナーが多くて難しそうだなあ」と、結婚式の準備中の花嫁さんたちの中には感じている人もいるかもしれません。
引き出物は、結婚式に参加してくださったゲストに新郎新婦からの「初めての贈り物」として、感謝の気持ちを込めて渡されます。また、ゲストにとっても、結婚式の日や新郎新婦を思い出す特別な贈り物となります。
ですから、失礼のないマナーをしっかりと守って、ゲストが本当に喜んでくれる引き出物を贈りたいですね。そこで、今回は引き出物の相場と基本マナーを紹介します。引き出物を贈る前のステップから、注意すべきポイント、よくある質問に答えます。結婚式の準備に忙しい花嫁さんたちにぜひチェックしていただきたい内容です。
【 もくじ 】
- 1 そもそも引き出物とは何か?
- 2 贈る前に知っておくべきこと
- 2-1 相手の好みや年齢、家族構成を考慮して選ぶ
- 2-2 贈る相手の地域や風習を確認する
- 2-3 価格帯に注意する
- 2-4 環境への配慮
- 2-5 贈る目的や場面に応じた「のし」を選ぶ
- 3 引き出物の基本マナーについて
- 3-1 基本マナー1. 引き出物の品数について
- 3-2 基本マナー2. 引き出物の金額相場について
- 3-3 基本マナー3. 引き出物に使用する「のし」の種類について
- 3-4 基本マナー4. 引き出物で贈る品物について
- 3-5 基本マナー5. 引き出物の贈り方による注意点について
- 4 引き出物で避けるべきNGマナーについて
- 4-1 NGマナー1. 不適切な品物を引き出物として贈ること
- 4-2 NGマナー2. 重すぎるものや大きすぎるものを贈ること
- 4-3 NGマナー3. 受け取った人にとって困る品物を贈ること
- 5 引き出物に関するよくある質問とアドバイス
- 5-1 Q.事前に親族や上司からお祝いをいただいた場合の対処方法
- 5-2 Q.夫婦や家族で参列した方への引き出物について
- 5-3 Q.引き出物の金額相場よりも多くのご祝儀をいただいた場合の対処方法
- 6 まとめ
そもそも引き出物とは何か?
引き出物(ひきでもの)は、日本の伝統的な贈答品の一つで、特に結婚式や法要などの慶弔行事において、出席者に感謝の気持ちを込めて贈られるものです。もともとは古代日本での習慣に由来し、宴会や儀式の後に主人が客に贈る品物のことを指していました。
結婚式では、新郎新婦が参列者に対して感謝の意を示すために引き出物を用意します。この贈り物は、参列者一人一人に対して渡されるもので、その内容は地域や家庭によって異なりますが、一般的には食器やタオルセット、高級なお茶やお酒などが多いです。また、最近ではカタログギフトなども人気があります。
法要の際の引き出物は、故人の供養のために集まった人々に対して、感謝の気持ちを込めて贈られます。この場合も、食べ物や飲み物、日用品などが選ばれることが多く、参列者が持ち帰りやすいように配慮されたものが選ばれます。
引き出物は、単なる贈り物ではなく、感謝や敬意を示すための重要な文化的要素として日本社会に深く根付いています。したがって、その選定や準備には細やかな配慮が求められます。
贈る前に知っておくべきこと
結婚式で初めて贈る引き出物には難しいイメージがありますが、結婚式場の予約が済んだら、以下の点に気を付けながら引き出物選びを進めていきましょう。
相手の好みや年齢、家族構成を考慮して選ぶ
引き出物を贈る際には、贈る相手のことをよく考えることが非常に重要です。まず、相手の好みを把握することが大切です。例えば、趣味や特定のブランドが好きな人には、そのブランドの商品を選んだり、趣味に関連するアイテムを贈ると喜ばれるでしょう。これには、事前に相手の好みをリサーチすることが必要です。
次に、相手の年齢を考慮することも重要です。若い人と年配の方では、好むものが大きく異なることがあります。若い人には最新のトレンドに合ったもの、年配の方には伝統的で質の高いものを選ぶと喜ばれる可能性が高いです。
さらに、相手の家族構成にも気を配る必要があります。例えば、小さな子供がいる家庭には子供が喜ぶようなものや、家族全員で楽しめるものを選ぶと良いでしょう。一方、一人暮らしの方には実用的でコンパクトなものが喜ばれるかもしれません。
このように、引き出物を選ぶ際には、相手の好みや年齢、家族構成といった個々の状況をしっかりと考慮することで、相手にとって本当に喜ばれる贈り物を選ぶことができます。これにより、感謝の気持ちがより一層伝わりやすくなるでしょう。
贈る相手の地域や風習を確認する
引き出物を贈る際には、相手の地域やその地域の風習を考慮することが重要です。日本は地域によって文化や習慣が大きく異なるため、引き出物の内容や贈り方もそれぞれの地域独自のスタイルがあります。
例えば、関東地方では「三品(みしな)」と呼ばれる三つの品物をセットにして贈ることが一般的です。この三品は、メインの贈り物に加えて、引き菓子や縁起物などが含まれます。一方、関西地方では「二品(にしな)」が主流で、二つの品物を贈ることが多いです。この違いを理解し、適切な贈り物を選ぶことが大切です。
また、地域ごとに好まれる品物も異なることがあります。ある地域では特定の工芸品が伝統的に好まれることがあり、別の地域では地元の特産品が喜ばれることがあります。そのため、贈る相手が住む地域の文化や嗜好を事前に調べておくと良いでしょう。
さらに、宗教的な風習や地域特有のマナーにも注意が必要です。例えば、仏教の影響が強い地域では特定の仏具が好まれたり、神道の影響が強い地域では神道に関連する品物が重視されたりします。これらの風習を理解し、相手に失礼のないように引き出物を選ぶことが求められます。
このように、引き出物を贈る際には相手の地域やその地域の風習をしっかりと考慮することで、相手にとって本当に価値のある贈り物を選ぶことができます。これにより、贈る側の配慮や思いやりが伝わり、より良い関係を築くことができるでしょう。
価格帯に注意する
引き出物を選ぶ際には、価格帯に十分注意することが重要です。まず、引き出物の価格が高すぎると、受け取る側に負担を感じさせてしまうことがあります。特に、結婚式や法要の場では、贈り物の価格があまりにも高価だと、相手が恐縮してしまうことがあります。そのため、適度な価格帯を選ぶことが大切です。
一般的に、引き出物の価格は、一人当たりの会費やご祝儀の約10%から20%程度が目安とされています。例えば、結婚式で一人当たりのご祝儀が1万円の場合、引き出物の価格は1000円から2000円程度が適切です。この範囲内であれば、相手に負担を感じさせることなく、適切な感謝の気持ちを伝えることができます。
また、贈る相手や状況によっても価格帯を調整する必要があります。親しい友人や家族には少し高めの贈り物を選ぶこともありますが、基本的には過度に高価なものは避けるのが無難です。また、ビジネス関係の相手には、あまり個人的な好みが強く出ない、誰にでも喜ばれる品物を選ぶことが重要です。
引き出物の価格帯を選ぶ際には、贈る側の予算内でありながらも、受け取る側にとって価値のあるものを選ぶことが大切です。価格が適切であれば、贈る側の思いやりや感謝の気持ちが相手にしっかりと伝わり、良好な関係を築く一助となるでしょう。
環境への配慮
引き出物を選ぶ際には、環境への配慮も重要なポイントです。近年、環境意識の高まりに伴い、エコフレンドリーな選択肢が注目されています。まず、再利用可能な素材を使った品物を選ぶことが考えられます。例えば、布製のエコバッグやガラス製の容器など、使い捨てではなく長く使えるアイテムは、受け取る側にも喜ばれます。
また、包装にも環境配慮が求められます。従来のプラスチック製の包装材ではなく、リサイクル可能な紙や、バイオマス素材を使用した包装材を選ぶと良いでしょう。簡素で美しいデザインの包装は、環境に優しいだけでなく、見た目にも洗練された印象を与えます。
さらに、地元産の製品やフェアトレード商品を選ぶことも一つの方法です。地元の特産品を選ぶことで、地域経済の活性化に貢献することができますし、フェアトレード商品を選ぶことで、発展途上国の生産者を支援することができます。これらの選択は、贈る側の環境や社会に対する意識の高さを示すことにもなります。
このように、引き出物を選ぶ際に環境への配慮を取り入れることで、贈る側の思いやりやセンスを感じさせることができます。相手に喜ばれるだけでなく、持続可能な未来に貢献する選択となるでしょう。
贈る目的や場面に応じた「のし」を選ぶ
引き出物を贈る際に欠かせないのが「熨斗(のし)」です。熨斗は、日本の伝統的な贈答品に付ける飾り紙で、感謝や祝いの気持ちを表現するための重要な要素です。熨斗には、特定の場面や目的に応じた表書きが必要です。例えば、結婚式では「寿」、法要では「志」などと書かれます。この表書きは、贈る側の気持ちを言葉で明確に伝える役割を果たします。
熨斗にはいくつかの要素が含まれています。まず、上段には「表書き」が書かれます。これは、贈り物の目的を示す言葉で、結婚式なら「寿」、お中元なら「御中元」などが一般的です。次に、下段には贈り主の名前が入ります。これにより、受け取る側が誰からの贈り物かをすぐに理解できるようになります。
熨斗紙には、「紅白の水引」が使われることが多いです。この水引は、贈り物の内容や目的に応じて結び方が変わります。結婚式などの慶事には「結び切り」が使われ、一度結ぶとほどけないことから、二度と繰り返さないようにとの願いが込められています。一方、一般的な贈り物には「蝶結び」が使われ、何度でも結び直せることから、繰り返しの喜びを表現します。
熨斗紙を選ぶ際には、贈り物の内容や場面にふさわしいデザインや書き方を選ぶことが重要です。また、熨斗を付けることで、贈り物が正式なものであることを示し、受け取る側に対する敬意や感謝の気持ちを明確に伝えることができます。熨斗の選定や書き方に細やかな配慮をすることで、贈り物の価値が一層高まり、相手に喜ばれる贈り物となるでしょう。
引き出物の基本マナーについて
引き出物の贈り方に関する基本的なマナーや、品数や金額相場、のしの付け方などを紹介します。注文する前にこれらのマナーをしっかりと確認し、大切なゲストに喜んでもらえる引き出物を用意しましょう。
基本マナー1. 引き出物の品数について
引き出物を選ぶ際には、贈る品数についても考慮することが重要です。日本では、地域や風習によって引き出物の品数が異なることがあります。たとえば、関東地方では「三品(みしな)」が一般的で、三つの品物をセットにして贈る習慣があります。この三品には、メインの贈り物に加えて、引き菓子や縁起物などが含まれることが多いです。
一方、関西地方では「二品(にしな)」が主流です。こちらは、二つの品物を贈ることで、簡素でありながらも心のこもった贈り物として受け取られることが一般的です。この違いは、地域の文化や風習によるものであり、それぞれの地域で大切にされている伝統を尊重することが求められます。
品数を決める際には、贈る相手や場面に応じて適切なバランスを考えることが大切です。たとえば、結婚式の引き出物では、贈る品数が多すぎると受け取る側に負担を感じさせてしまうことがあります。逆に、少なすぎると感謝の気持ちが十分に伝わらないこともあります。そのため、適切な品数を選ぶことが重要です。
また、贈る品物の組み合わせにも注意が必要です。メインの贈り物に加えて、引き菓子や日用品など、実用的で喜ばれるものを選ぶと良いでしょう。こうした配慮が、贈る側の思いやりやセンスを感じさせ、受け取る側にとっても満足度の高い贈り物となります。
このように、引き出物の品数を考える際には、地域の風習や相手の状況をよく理解し、適切な品数と組み合わせを選ぶことが大切です。これにより、贈り物としての価値が一層高まり、感謝の気持ちをしっかりと伝えることができます。
基本マナー2. 引き出物の金額相場について
贈る相手 | 金額相場(1人当たり) | 説明 |
---|---|---|
親族 | 5,000円〜10,000円 | 親しい親族には少し高価な引き出物を選ぶことが一般的。高級なギフトセットや特産品などが多い。 |
友人 | 3,000円〜5,000円 | 親しい友人には実用的でおしゃれな引き出物が喜ばれる。タオルセットや食器、カタログギフトなどが人気。 |
上司・同僚 | 3,000円〜5,000円 | ビジネス関係の方には上品で実用的なものが適している。高級なお茶やお菓子、日用品などが無難。 |
遠方からの出席者 | 5,000円〜10,000円 | 遠方からの出席者には、交通費などを考慮し、少し高めの引き出物を贈ることが多い。高級な地元の特産品などが好まれる。 |
子供連れの家族 | 3,000円〜5,000円 | 子供も楽しめるような引き出物が喜ばれる。お菓子の詰め合わせやキャラクターグッズなどが人気。 |
近所の方 | 3,000円〜5,000円 | 近所の方には、気軽に受け取れるような品物が適している。タオルセットやお菓子などが一般的。 |
親族
親族への引き出物は、特に丁寧に選ぶ必要があります。親しい親族には、他のゲストよりも少し高価な引き出物を贈ることが一般的です。これには、日頃からの支えや結婚式への出席への感謝の気持ちを込める意味があります。親族に対しては、一人当たり5,000円から10,000円程度の引き出物が適しているとされています。
具体的には、高級なギフトセットや特産品がよく選ばれます。例えば、上質なタオルセットやブランド食器、地元の名産品などが考えられます。これらの品物は、特別な日の記念品として長く使ってもらえるだけでなく、贈る側の思いやりや感謝の気持ちをしっかりと伝えることができます。
また、親族の中でも特に近しい関係の人、例えば両親や兄弟姉妹には、さらに特別な贈り物を選ぶこともあります。これは、家族としての深い絆や支えに対する特別な感謝を示すためです。例えば、個別に名入れをしたアイテムや、家族の思い出に関連する特別な品物などが贈られることがあります。
このように、親族への引き出物は、金額だけでなく、その品物自体が持つ意味や価値を考慮して選ぶことが大切です。これにより、贈る側の感謝の気持ちがより一層伝わり、親族にとっても喜ばれる引き出物となります。
友人
友人への引き出物を選ぶ際には、相手に喜んでもらえるような実用的でおしゃれな品物を選ぶことが重要です。友人への引き出物の金額相場は、一人当たり3,000円から5,000円程度が一般的です。この価格帯は、ご祝儀の一部として適切であり、相手に負担をかけずに感謝の気持ちを伝えるのに十分です。
具体的な品物としては、日常生活で使えるものや、少し特別感のあるアイテムが喜ばれます。例えば、高品質なタオルセットやデザインの良い食器、カタログギフトなどが人気です。タオルセットや食器は、実用的でありながらも少し特別な感じを与えるため、贈り物として適しています。カタログギフトは、相手が自分の好みや必要に応じて品物を選ぶことができるため、幅広い好みに対応できる点で優れています。
さらに、友人の趣味や嗜好を考慮して選ぶことも大切です。例えば、料理が好きな友人には高級な調味料セットやキッチングッズ、旅行が好きな友人にはトラベルグッズや地域の特産品など、個々の関心に合わせた品物を選ぶことで、より一層喜んでもらえるでしょう。
このように、友人への引き出物は、相手の生活に役立つ実用的でおしゃれなものを選ぶことがポイントです。適切な価格帯と相手の嗜好を考慮した品物を贈ることで、感謝の気持ちがしっかりと伝わり、友人に喜んでもらえる引き出物となります。
上司・同僚
上司や同僚への引き出物を選ぶ際には、上品で実用的なものを選ぶことが大切です。ビジネス関係の方には、感謝の気持ちを示しながらも、あまり個人的すぎない品物が適しています。上司や同僚への引き出物の金額相場は、一人当たり3,000円から5,000円程度が一般的です。この価格帯は、適度な贈り物として相手に受け入れられやすく、失礼に当たらない範囲です。
具体的には、高級感のあるお茶やお菓子のセットが人気です。例えば、上質な日本茶や紅茶のセット、ブランドの焼き菓子やチョコレートなどが選ばれることが多いです。これらの品物は、ビジネスの場でも喜ばれることが多く、相手が自宅や職場で楽しむことができるため、実用的です。
また、日用品の中でも、少し高級感のあるものを選ぶと良いでしょう。例えば、高品質なタオルセットや石鹸のギフトセット、デザイン性の高い文房具などが適しています。これらの品物は、日常的に使うものでありながらも特別感があり、贈り物としてふさわしいです。
上司や同僚への引き出物を選ぶ際には、ビジネスマナーにも注意を払うことが重要です。例えば、あまりにも個人的な趣味や嗜好に偏ったものは避け、誰にでも喜ばれるような品物を選ぶと良いでしょう。また、包装や熨斗にも配慮し、正式な場にふさわしい形で贈ることが求められます。
このように、上司や同僚への引き出物は、上品で実用的なものを選ぶことがポイントです。適切な価格帯と品物を選ぶことで、感謝の気持ちがしっかりと伝わり、ビジネス関係においても好印象を与えることができます。
遠方からの出席者
遠方から結婚式に出席してくれる方々には、特に感謝の気持ちを込めた引き出物を贈ることが大切です。これには、交通費や時間をかけて来てくれることへのお礼の意味も含まれています。そのため、遠方からの出席者には、一般的な引き出物よりも少し高価なものを選ぶことが多く、一人当たり5,000円から10,000円程度が相場となります。
具体的には、高級感のある地元の特産品が非常に喜ばれます。例えば、地元でしか手に入らない高級なお菓子やお酒、伝統工芸品などが適しています。これらの品物は、その地域ならではの特別なものとして、受け取る側にとっても記念に残る贈り物となります。
また、遠方から来ていただいたことへの特別な感謝を示すために、通常の引き出物セットに加えて、追加の品物を贈ることもあります。例えば、旅行中に役立つアイテムや、疲れを癒すためのリラックスグッズなどが考えられます。これにより、相手が自宅に戻った後も、贈り主の気遣いを感じられるでしょう。
遠方からの出席者に贈る引き出物を選ぶ際には、持ち帰りやすさにも配慮することが大切です。重すぎたり、壊れやすかったりするものは避け、コンパクトで持ち運びしやすいものを選ぶと良いでしょう。また、贈り物の包装も工夫し、上品で安全に持ち帰ることができるように配慮します。
このように、遠方からの出席者への引き出物は、少し高価で特別感のある地元の特産品や、実用的で持ち帰りやすい品物を選ぶことがポイントです。これにより、贈り主の感謝の気持ちがしっかりと伝わり、相手にも喜んでもらえる引き出物となります。
子供連れの家族
子供連れの家族への引き出物を選ぶ際には、家族全員が楽しめるような品物を選ぶことが重要です。特に、小さな子供がいる家庭には、子供が喜ぶアイテムを含めることで、全員に喜ばれる引き出物となります。子供連れの家族への引き出物の金額相場は、一人当たり3,000円から5,000円程度が一般的です。
具体的には、お菓子の詰め合わせやキャラクターグッズが非常に人気です。例えば、子供が大好きなキャラクターが描かれたお菓子やおもちゃのセットなどが喜ばれます。これにより、子供たちが楽しめるだけでなく、親も安心して引き出物を受け取ることができます。
さらに、家族全員で楽しめるアイテムを選ぶことも考慮すると良いでしょう。例えば、家族で共有できる高品質なタオルセットや、家庭で使える日用品などが適しています。こうした実用的な品物は、家庭での日常生活に役立ち、親にも喜ばれます。
また、引き出物の選定においては、持ち運びやすさにも配慮することが大切です。子供連れの家族は、荷物が多くなることが多いため、軽量で持ち運びしやすいものを選ぶと良いでしょう。コンパクトなサイズでありながらも、家族全員が楽しめる内容のものを選ぶことで、贈り主の思いやりが伝わります。
このように、子供連れの家族への引き出物は、子供が楽しめるお菓子やキャラクターグッズ、家族全員で使える実用的なアイテムを選ぶことがポイントです。適切な価格帯でありながらも、全員が喜ぶ内容を選ぶことで、感謝の気持ちをしっかりと伝え、家族にとっても嬉しい引き出物となります。
近所の方
近所の方への引き出物を選ぶ際には、気軽に受け取れるような品物を選ぶことが重要です。近所の方との関係は、日常的なつながりが大切なため、引き出物も実用的で親しみやすいものが適しています。近所の方への引き出物の金額相場は、一人当たり3,000円から5,000円程度が一般的です。
具体的には、高品質なタオルセットやお菓子の詰め合わせが人気です。タオルセットは、日常生活で使いやすく、何枚あっても困らないため、実用的で喜ばれる贈り物です。お菓子の詰め合わせも、家庭で手軽に楽しめるため、受け取る側にとって負担にならず、喜ばれることが多いです。
さらに、地元の特産品を選ぶことも良い選択です。例えば、地元で有名なお茶や調味料など、地域の特色を感じられる品物は、特別感がありつつも親しみやすい贈り物となります。これにより、地域のつながりや親しみを感じてもらうことができます。
引き出物を選ぶ際には、贈る側の気遣いが伝わるように、品物の選定だけでなく、包装にも配慮することが大切です。シンプルで美しい包装にすることで、相手に丁寧な印象を与えることができます。
このように、近所の方への引き出物は、日常生活で使いやすく、気軽に受け取れるような実用的なアイテムを選ぶことがポイントです。適切な価格帯でありながらも、贈る側の感謝の気持ちがしっかりと伝わるような品物を選ぶことで、近所の方々に喜んでもらえる引き出物となります。
基本マナー3. 引き出物に使用する「のし」の種類について
引き出物に使用する「のし」書き方
結婚式の引き出物に使用する熨斗(のし)の書き方には、いくつかの基本的なルールがあります。まず、熨斗の上段には「表書き」と呼ばれる文字を書きます。結婚式の場合、この表書きには「寿」と書くのが一般的です。この「寿」という言葉は、お祝いの意味を持ち、結婚式にふさわしい表現です。
次に、熨斗の下段には贈り主の名前を書きます。通常は、新郎新婦の連名で書くことが一般的です。例えば、「山田 太郎 ・ 花子」のように、新郎の名前を先に書き、その隣に新婦の名前を書きます。この連名にすることで、贈り物が二人からのものであることを明確に示すことができます。
熨斗の書き方には、字体にも注意が必要です。表書きや名前は、できるだけ丁寧で読みやすい字体で書くことが求められます。毛筆や筆ペンを使用するのが一般的ですが、手書きが難しい場合は、印刷された熨斗紙を使用することもあります。
引き出物に使用する「水引」の種類
引き出物に使用する水引(みずひき)は、日本の伝統的な飾り紐で、贈答品の包装に用いられます。特に結婚式では、紅白の水引がよく使われ、その結び方や色には深い意味があります。
結婚式の引き出物には「結び切り」と呼ばれる結び方の水引が一般的です。結び切りは、一度結ぶとほどけない形をしており、これは結婚が一度きりで、永続的であることを象徴しています。この結び方は、二度と繰り返さないという意味も含まれており、結婚や快気祝いなど、特別な一度きりの慶事にふさわしいとされています。
水引の色は、結婚式では紅白が一般的です。紅白の組み合わせは、日本において祝い事や慶事を象徴する色とされており、幸福や繁栄を意味します。この色の組み合わせは、見た目にも華やかで、祝福の気持ちを視覚的に伝える効果があります。
水引は、熨斗(のし)紙の中央部分に配置され、上段の表書きと下段の名前を分けるように結ばれます。これにより、全体のバランスが整い、見た目にも美しく仕上がります。
水引の素材には、紙や絹、プラスチックなどが使われますが、結婚式では特に上質なものが選ばれることが多いです。これにより、贈り物全体の質感や印象が一段と高まり、贈る側の心遣いが伝わります。
このように、水引は結び方や色、素材などによって意味が込められており、引き出物において重要な役割を果たします。結婚式の引き出物にふさわしい紅白の結び切りの水引を選ぶことで、祝福の気持ちをしっかりと伝えることができます。
引き出物に使用する「のし」の掛け方
熨斗(のし)には、内熨斗(うちのし)と外熨斗(そとのし)の二つの方法があります。
「内熨斗」とは、贈り物の箱や包装の内側に熨斗をかける方法です。具体的には、まず贈り物の箱に熨斗紙をかけ、その上から包装紙で包む形式です。この方法は、熨斗が直接見えない状態になります。内熨斗は、より丁寧で礼儀正しい印象を与え、特に正式な場面や改まった贈り物に適しています。例えば、結婚式の引き出物や、ビジネスでの重要な贈り物などに使われることが多いです。また、贈り物が運搬中に汚れたり、破損したりするのを防ぐためにも、内熨斗は有効です。
一方、「外熨斗」とは、贈り物の包装の外側に熨斗をかける方法です。具体的には、贈り物をまず包装紙で包み、その上から熨斗紙をかけます。この方法では、熨斗が外から見えるため、贈り主の意図や贈り物の目的が一目で分かる利点があります。外熨斗は、カジュアルな場面や親しい間柄での贈り物に適しています。例えば、友人へのプレゼントや、日常的な贈り物などに使われます。受け取った側がすぐに贈り物の意図を理解できるため、親しみやすさや気軽さが伝わります。
これらの使い分けは、贈り物の内容や贈る相手、場面によって選ぶことが重要です。内熨斗はより正式で丁寧な印象を与えたい場合に、外熨斗は贈り物の目的や感謝の気持ちを分かりやすく伝えたい場合に、それぞれ適しています。このように、熨斗のかけ方を適切に選ぶことで、贈り物の価値がさらに高まり、受け取る側に対する思いやりや配慮がしっかりと伝わります。
基本マナー4. 引き出物で贈る品物について
結婚式の引き出物には、主にメインの引き出物、引き菓子、プラス1品の3つをセットにして贈るのが一般的です。しかし、どのような品物が喜ばれるかを確認することも重要です。
1品目:引き出物
結婚式の引き出物として「カタログギフト」を贈ることには、いくつかの大きなメリットがあります。
まず、カタログギフトは、受け取る側が自分の好みや必要に応じて商品を選ぶことができる点が魅力です。結婚式にはさまざまな年代や趣味を持つゲストが参加するため、全員に満足してもらえる引き出物を選ぶのは難しいことです。しかし、カタログギフトであれば、ゲスト一人ひとりが自分に合った商品を選べるため、満足度が高くなります。
次に、カタログギフトは、多くの品目が掲載されており、バラエティに富んでいる点も大きなメリットです。これにより、食品、家電、雑貨、ファッションアイテムなど、さまざまなジャンルの商品から選ぶことができます。これだけの選択肢があることで、どんな趣味や嗜好を持つゲストでも必ず気に入る商品が見つかります。
さらに、カタログギフトは、受け取る側が自宅でゆっくりと選ぶことができる点も優れています。結婚式当日は、ゲストも忙しく、引き出物をじっくりと選ぶ時間がないことが多いですが、カタログギフトなら後日、自宅で落ち着いて選ぶことができます。これにより、より満足のいく選択が可能となります。
また、カタログギフトは、持ち運びが簡単である点も利点です。結婚式の引き出物は通常、持ち帰るのにかさばることが多いですが、カタログギフトは冊子一冊で済むため、ゲストにとっても負担が少ないです。特に遠方からの出席者にとって、この点は大きなメリットとなります。
最後に、カタログギフトは、贈る側にとっても便利です。さまざまな商品を個別に選んで準備する手間が省け、カタログを選ぶだけで済むため、効率的です。これにより、結婚式の準備がスムーズに進みます。
このように、カタログギフトを引き出物として贈ることは、受け取る側にも贈る側にも多くのメリットがあり、結婚式の引き出物として非常に優れた選択肢と言えます。
2品目:引き菓子
結婚式の引き出物の一部として贈られる引き菓子には、特別な意味と魅力があります。引き菓子とは、結婚式に参加してくれたゲストに対する感謝の気持ちを表す贈り物であり、通常はお菓子の形で贈られます。
まず、引き菓子は「縁起物」としての役割を果たします。結婚式は新郎新婦にとって新しい生活のスタートを祝う場です。そのため、引き菓子も新しい生活に幸運や繁栄をもたらすとされる縁起の良いものが選ばれることが多いです。例えば、紅白の餅や最中(もなか)、干菓子などが典型的です。これらは、それぞれ健康や長寿、繁栄などの意味が込められています。
次に、引き菓子はゲストへの感謝の気持ちを具体的に示すものです。結婚式に参加してくれたゲストへのお礼として、帰宅後も楽しんでもらえるお菓子を贈ることで、感謝の気持ちを伝えることができます。特に、包装やデザインにもこだわり、見た目にも美しい引き菓子を選ぶことで、贈る側の心遣いが伝わります。
また、引き菓子は地域や家庭の伝統に根ざしたものが多く、その土地ならではのお菓子が選ばれることもあります。例えば、関東地方では「紅白の饅頭」や「最中」が一般的であり、関西地方では「鯛の形をした焼き菓子」や「羊羹」などが選ばれることがあります。これにより、地域の文化や伝統をゲストと共有することができます。
さらに、最近ではモダンなデザインや新しい形のお菓子も人気があります。高級チョコレートやマカロン、デザイン性の高いクッキーなど、若いカップルの間で人気のあるアイテムも増えています。これにより、引き菓子の選択肢が広がり、個性やセンスを表現することができます。
引き菓子は、単なるお土産ではなく、新郎新婦からゲストへの感謝の気持ちや祝福の意を伝える大切なアイテムです。選ぶ際には、その意味やゲストの好み、地域の伝統を考慮しながら、心を込めて選ぶことが大切です。これにより、結婚式の引き出物として、より一層喜ばれる引き菓子を贈ることができます。
3品目:プラス1品(縁起物)
結婚式の引き出物として贈られる縁起物には、特別な意味と象徴性があります。縁起物は、ゲストへの感謝の気持ちを表すだけでなく、新郎新婦の新しい生活の幸運や繁栄を祈るものとして重要な役割を果たします。
まず、縁起物には「健康」や「長寿」を象徴するものが多くあります。例えば、紅白の饅頭や最中は、紅白の色合いが祝い事を表し、長寿や繁栄を願う意味が込められています。これらのお菓子は、見た目にも華やかでお祝いの気持ちが伝わりやすいです。
また、縁起物として人気のあるものに「鯛」があります。鯛は「めでたい」との語呂合わせから縁起の良い魚とされ、焼き鯛や鯛をかたどったお菓子が選ばれることが多いです。特に、関西地方では鯛の形をした焼き菓子や羊羹がよく用いられます。これにより、新郎新婦の幸運や繁栄を願う気持ちが込められます。
さらに、「昆布」も縁起物として人気があります。昆布は「よろこぶ(喜ぶ)」との語呂合わせから、結婚式の引き出物として選ばれます。昆布を使った佃煮や出汁昆布などが一般的で、家庭で日常的に使える実用的な贈り物として喜ばれます。
最近では、伝統的な縁起物だけでなく、モダンなデザインや新しい形の縁起物も登場しています。例えば、デザイン性の高い食器やインテリアアイテム、オリジナルの工芸品などが人気です。これにより、新郎新婦の個性やセンスを表現しながら、縁起の良い贈り物を提供することができます。
縁起物を選ぶ際には、その象徴する意味やゲストへのメッセージを考慮することが重要です。贈り物が持つ意味や背景を理解し、それにふさわしいものを選ぶことで、感謝の気持ちや祝福の意をしっかりと伝えることができます。
このように、結婚式の引き出物としての縁起物は、新郎新婦からゲストへの感謝と祝福の気持ちを象徴する大切なアイテムです。伝統的な意味合いを持つ品物から、現代的でデザイン性の高いものまで、さまざまな選択肢があるため、心を込めて選ぶことが大切です。
基本マナー5. 引き出物の贈り方による注意点について
1.当日渡す場合の引き出物の注意点
引き出物の当日手渡しにおけるマナーとして、同じグループのゲストに対して贈る引き出物の内容が極端に異ならないように気を付けることが重要です。特に、ゲスト同士が顔見知りの場合は、内容が違うと関係が悪化する可能性があるため、配慮が必要です。引き出物を分ける場合は、袋のサイズや柄を統一して、分けていることが分からないようにすることも大切です。
2.引き出物宅配時の注意点
引き出物を宅配する場合は、結婚式当日に引き出物がないと誤解されないように、事前に引き出物が後日届くことを伝える必要があります。参列経験が少ない方にとっては、引き出物を当日に持ち帰ることが一般的なので、引き出物宅配サービスを知らないゲストにも安心していただけるよう、メッセージカードなどで後日配送で届ける旨を伝えると良いです。
3.引き菓子の賞味期限について
実は、引き菓子の賞味期限と引き菓子の「味」には深いつながりがあることがあります。賞味期限を確保するためには、どうしても保存料などを入れて生産する必要があるため、賞味期限が短いほど保存料が少なく鮮度が高い状態で食べられるのが一般的です。デパ地下などで売られているお菓子は美味しいものが多いですが、賞味期限が数日以内であったり、「当日中にお召し上がりください」などの注意書きがある場合があります。結婚式の引き菓子をゲストに配る場合は、ゲストの住環境やお届けまでの日数を考慮して、賞味期限を確認することが必要です。
引き出物で避けるべきNGマナーについて
NGマナー1. 不適切な品物を引き出物として贈ること
引き出物にふさわしくない品物を贈ってはいけません。例えば、包丁やナイフ、ハサミなどの「刃物」、重箱や猿の絵柄が入ったもの、クシなどは、引き出物には避けるべき品物です。しかし、最近ではそれほど神経質になる必要はありませんが、特別なこだわりがなければ、引き出物を選ぶ際にはタブーの品は避ける方が無難です。
NGマナー2. 重すぎるものや大きすぎるものを贈ること
重すぎるものや大きすぎるものを贈るのは避けるべきです。遠方から来たゲストやご年配の方、お子様連れの方などにとって、重いものや大きいものは持ち帰りが大変なことがあります。引き出物の持ち帰りの大変さが強く印象に残ることのないよう、ゲストが持ち帰りやすい重さ・大きさの引き出物を選ぶか、引き出物宅配を選択するのが良いでしょう。
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小さくコンパクトにおさまり、さらに自分の好みのものを選べるカタログギフトが人気です。
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NGマナー3. 受け取った人にとって困る品物を贈ること
もらって困る品物を贈るのも避けましょう。個性的な品物や趣味が偏ったものは、ゲストにとって「もらって困るもの」である可能性があります。新郎新婦の名前や似顔絵入りの記念品は、受け取った側のゲストにとっては使い道がなく、困らせてしまうこともあります。もし、新郎新婦の名前や似顔絵入りのアイテムを贈りたい場合は、消耗品やお菓子などにすることで、ふたりの個性も伝わり、ゲストにも喜ばれる引き出物になるでしょう。
引き出物に関するよくある質問とアドバイス
Q.事前に親族や上司からお祝いをいただいた場合の対処方法
もらったお祝いやご祝儀の金額に応じて、引き出物を用意する必要があります。引き出物の数を増やす、高価な品物に変更するなど、お礼の気持ちを伝えるように配慮することが大切です。
Q.夫婦や家族で参列した方への引き出物について
夫婦や家族で参列した方に対しては、「1世帯につき1つの引き出物」を贈るのがマナーです。引き出物はご祝儀に対するお礼として贈るものであり、「ご祝儀の数=引き出物の数」と覚えておくとわかりやすいです。友人夫婦の場合は、引き出物の予算をご祝儀の10%程度、つまり5,000円程度に設定すると良いでしょう。家族の場合は、10,000円程度が適切です。
Q.引き出物の金額相場よりも多くのご祝儀をいただいた場合の対処方法
結婚式後1か月以内に、結婚内祝いとしてお返しするのがマナーです。
まとめ
新郎新婦が特別に選んだ引き出物は、ゲストにとっても特別なギフトであるため、マナーを守りながら、ゲストに喜んでいただける素敵な引き出物を贈るようにしましょう。