＊生ゆばとゆばとうふのセット

湯葉づくりは大豆の旨味を出すのが一番のキモだな。大豆を水に漬ける工程は気温によって漬かり具合が変わるし、それによって品質も変わってくる。

そうだね。大豆本来の味を引き出せるように技術をつけてきたし、湯葉自体シンプルなものだから、ひとつひとつ丁寧に扱うよう気をつけてるよ。

湯葉の本場は京都や日光だけど、そんな中でも、味がよかったからってうちの商品をリピートしてくれたりおいしいと言ってもらえるのが嬉しいね。

うんうん。湯葉は特別な食材のイメージを持たれるかもしれないけど、つくっている私たちからすると、昔からあって本当に馴染みやすい食材だよね。

ああ。どんな食事にも合うものだし、身近な食材としてもっと気軽に食べてもらえたらいいな。今では製造をほとんど恭平に任せてるけど、どうだ？

10年くらい前にこっちに戻ってきて参加し始めたけど、湯葉づくりは子どもの頃からずっと見てきたことだから違和感はなかったし、物づくりのやりがいを感じてるよ。

そうか。自分も70歳を超えたことだし、そろそろ代替わりかな。恭平は丁寧な仕事をするから、あとは商売のやり方を勉強してやってもらえたらと思うよ。

お父さんにはこれまで、湯葉一筋でずっとうちのことを頑張ってきてもらったから、これからは任せてね。