甲州 百

はじめは東京に２人で住んでいたんだけど２００８年に帰ってきて、僕が婿に入って、１年目はすぐ近くにあるワインの研究機関で研修。２年目に仕事を任されるようになって、３年目に代表やってねっていわれたのはびっくりしたよね。

お父さんも大変だったんだろうなって思うよ。うちみたいな観光農園は県内でも３つくらいしかないよね？

そうだね。お客さんの多くはぶどう狩りが目当てみたいだね。思い出深いのが、僕が勝沼に帰って最初の年に、県外のお客さんがみんなして「おじさんいるの、おばさんいるの？」って声をかけてくれたことかな。父と母に会いに来てるんだなって思う。単にぶどうを買うだけじゃなくて、地元の話をきっかけに山梨を楽しんでもらうことが、観光業として成功なんじゃないかな。

亮くんが外にむかってくれるから、徐々に私たちのお客さんも増えてるし、外むくのって大切だなって思ってるよ。

ワインは３代目、栽培に関しては３００年以上も続いていて、しかもちゃんと回っている。お客さんにはこれ全体をみてもらうのが楽しいんだろうなって思うのは、僕が外から入ってきた存在だからかな。とにかく今の最大の目標は…？

現状維持だよね（笑）。

そう！続いている文化を続けることが家業だと思うから、とってもポジティブな意味での現状維持を頑張ろうと思うよ！